ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 感想(ネタバレがあります)
総評
自分が生まれるはるか前のはるか遠くの場所なのに、なんともいえない郷愁みたいな想いがこみ上げてくる
良かったところ
ただ、ブラッククランズマンは最後のくだりの後に後味悪いやつがついてた一方でタランティーノは歴史を捻じ曲げてでも愛おしさに浸っていよう、フィクションでは夢みようやん...?というようなスッキリとした気持ちで劇場を後にできた(上映時間が長くてかつ上映前ギリギリに着いてしまったので整ってない状態で臨んでしまったので、久々にトイレに急いだとも言う) ブラピがしつこくしつこく顔面を叩きつける!強そうな犬がガブーッ!ワンワン!ガウーッ!
ガラスを突き破ってヒッピーガールが飛び出してくるところは腹を抱えて笑った
またナパームかよ!どんだけ好きなんだ!!
シャロン・テートが劇中で自分の映画をみるくだりは「本物の」シャロン・テートをみる「作り物の」シャロン・テートをみる我々というねじれたアングルが面白いよね、って言っていて確かに、とおもった
実際シャロン・テートさんというと、作品は1本もみたことがなくて惨劇に遭った人、というラベルだけでしか知らなかった
劇中劇のシャロン・テートに現代の観客が笑わされるというのは、やはり役者というのはフィルムの上で生き続けているんだなあ、と最近どんどんいなくなっていってしまう人たちのことに想いを馳せてしまった
過去の作品と比べてもお話の起伏が平板(特に前作のヘイトフル・エイトと比べたりすると)なのは、どのキャラクターにもしっかり惹きつける力があったので、半ば意図的にラストに向けて人間たちによる人間の様子が2時間半もつということなのだろう 正直、あんまり事情に詳しくない人がみたらさっぱり分からん映画なんでは?とは思うが、監督は「レビューみたり、ちょっとググればすぐ分かるっしょ!」みたいなあっけらかんとしたテンションでよかった タランティーノは自分の好きなモノを現代にチューニングしてミックスするのが得意なDJなのかも
その他